今回の旅のメインイベントがマッターホルンガイドレス登攀だ。
ガイドレスとはいっても実際やるのはガイドパーティのあとをぴったりくっついて歩くこと。
ガイドは通常ヘルンリ小屋から行き4時間、帰り3時間の合計7時間で往復する。
朝4時位に出て昼の12時には戻ってくる計算だ。
それが出来ないようならガイドは途中下山を決行するのだ。
ガイド登山をやった人の記録を見ると、ほとんどの人が登頂を果たせている。
なにも特別な技術、体力を持った人たちではない。
それなのに、ガイドレスでガイドパーティについて登った人たちの記録をみると
殆どのパーティが途中で離され1ビバークを余儀なくされている。何故なのだろう。
私たちはガイド登山をやるような人たちと比べたら
岩登り技術も体力も充分優っているように思える。
もし離されるとしたらロープワークの遅れとかだろう。
マッターホルンはところどころIV級程度が出てくる位らしいから、基本的にフリーソロのほうが早いだろう。
いろいろ作戦は立てた。あとは好天を待って挑戦するだけ。
でも心を埋め尽くしているのは、緊張と不安、憂鬱・・・。