目指せ!錫杖の頂上!
「錫杖に行きませんか?」I見氏から誘われた。この岩場に通う事を考えてい僕たちはすぐに賛成した。
初日はなかなか行く機会の無い錫杖の頂上を目指し、2日目は憧れの北沢フェースのルートに挑戦する事にした。
年代も実力も近い3人が愉快に登ったクライミング記録です。
金曜夜に出発。途中でI見氏をピックアップして槍見の駐車場へ。ビールを飲みながら持って行くギアの準備。このカムを並べる感じが嫌いなクライマーはいないでしょう。
土曜朝は5時頃出発。明るくなると、目の前には、出た!前衛壁!
スズメバチ情報なんかもあったので岩小屋ではなく、錫杖沢出合いで幕営準備。
前衛壁の基部を歩き「注文の多い料理店」のちょっと先が「見張り塔からずっと」の取り付き。
前回、錫杖に来たのは、マルチピッチとクラック技術を覚えたばかりの6年ほど前のこと。あの時はめちゃくちゃ威圧的に感じたこの壁も今はちっぽけなぼろ壁に見える。とりあえず視覚は強くなった。
「見張り塔からずっと」はとにかく適当に登るルート。
3人でジャンケンをして勝った人がリード。負けた人が荷物持ってフォロー。真ん中の人は空身でフォロー。
そして出だしから3連勝したpecoma。
クライミングそのものは決して快適とは言えず、もろい部分や草付きなんかを交えつつ、適当に登る。
だけどそれも楽しい!3ピッチ登ったら前衛壁の高度は超えてしまった。
そして見えてくるのが烏帽子岩(?)。でっかくてかっこいい。ハングもたくさんある。
それに比べて頂上はしょぼく見えたが…。
途中のピッチは歩きとかもある。
このプロテクションはどうなの?
頂上下の岩壁。5.8が2ピッチ続く。
この2ピッチが唯一まともにクライミングを楽しめる部分。I見氏が見事にジャンケンで勝って、喜んで登っていった。
僕は最初の3連勝以外、一度も勝てず。むんむんむん!
そして2つ目の5.8を登るchippe。
実はここまで一度もジャンケンで勝っていないchippeを不憫に思ったI見氏がリードを譲ったピッチ。I見氏の愛のこもったピッチなのでした。chippeはここまで溜めてきたフラストレーションを吹き飛ばすようなものすごいランナウト。
最終ピッチもI見氏が勝利。
5.7のクラックから頂上へ!