素早く、確実に、そして楽しく。
2P目フォロー。こーんなに長いチムニーをひたすらチムニー登り。普段使わない筋肉フル活用!フォローはザックをぶら下げて荷揚げしながら登ったけどちょっとした筋トレだった。ふと、「チムニーなら(捻挫してても)できそう」と言ったpecomaの言葉が蘇る。
もしや、荷揚げしながらのチムニーがいやだったから、ということは・・・!
モアイさん「pecomaもなかなかずるがしこいねえ」
シロクマさん「ま、だまされるほうがわるいのよ」
モアイさん「ニンゲンってほんっと、ちいさいね」
シロクマさん「ちっちゃいね〜」
2P終わって8時半。ここのテラスは懸垂のとき通るので、小休止してザックをデポ。山で食べるかりんとう美味すぎ!
これが3P目のハンドクラック。chippeリード。木登りからスタートし、ハンド〜一瞬OWセクションがある。けど右のフェイスのスタンスがけっこう拾えるからすぐに出ちゃった方が楽だった。そこを抜けてしまえば、あとは春うららの上部のような快適なハンドクラックが続く。マントルしてテラスに出ると、ついに最終ピッチが登場だ!
最後の5.10a OWがこのルートの核心。chippeはリードする気まんまんだったからロープばさっとするためにいつもより奇麗に束ねてる。しかし捻挫してるpecomaが「このままいっちゃうよ」と言う。
え、できるの?OWとか明らかに悪化しそうですけど・・。
山河微笑のラインは3P目の終わりからいったん一段下の右のテラスに降りてスタートなのだが、そこを省略してトラバースし、そのままOWにとりついた。しばらくは何がおこっているのか、音声のみで何も見えない。と・・?
手が出てきた。
つづいて頭も出てきた。悪そうにしている。