学生生活残り3カ月。
私たちは、最後の冬に何をすべきか?悩んだ。
山の分野としては、冬壁(アイスなど)が未経験だ。
でも残りわずかな学生生活を、
新しいことを始めるのにあてるべきだろうか。
体験だけで終わるのでは身にならない。
そして11月の終わりに参加したFIVE TEN CUPで思ったことは、
「なんて、何もかも中途半端なんだろう」
ということだった。
オールラウンドクライマー目指して色々なことを経験してきたが、
何か大きな成果を出せた分野があるだろうか。
私たちは最後の冬、新しいことに手を出すのはやめて、
今までやってきた中から何か成果を出したいと思った。
選んだのはクライミング。
成果を求めてひとつの岩場に通った経験の少ない私たちは、
この冬城ケ崎で本気で登ろうと決めた。