それは突然の出来事だった。バリバリのクラッククライマービビアンが、６月も終わりの小川山で突然のひとこと。
「ねえちっぺ、沢行ってみたいんだけど」「へー。いいね、じゃ行きましょう！」ちょうどヨセミテ帰りでこの夏何をしようかと決めかねていた時だったのもあり、一気に沢への憧憬が蘇ってくる。そこへ、まだ大学生、夏休みでヒマしてるという青鬼の新人「たかはしくん」を加え結成されたこの寄せ集め沢パーティは、ちっぺの思いつきで「３大デート沢探検隊」と命名されたのだった！！

たかはしくんとは金夜に合流して道の駅泊。いろいろ言動を見てると彼は相当に飢えてそう。なにかやりたくて、もっとガンガン登らなきゃって、駆り立てられるようにうずうずしいてる。

私ももちろん常に飢えている。５年前と比べて実力はついたが、まだまだ目指すべき高みが無限にあって満たされない。でも、５年前、いや、山をはじめた９年前にはもっとより強い「渇望」「焦燥」「不安」といった爆発的な何かがあった。荒削りで、その８割以上は空回りに終わるような猛烈な欲求。周りに去なされるような非効率的な情熱。今はそれが「余裕」の名の下に薄れていると言わざるを得ない。

だが彼は真に飢えていた。彼こそ、鬼だ。

さて。そうはいってもたかはしくんもビビアンもまだ沢は初心者。
この探検隊の（表の）目的は３大デート沢を制覇し、沢の魅力を満喫しながら沢初級者へとレベルアップすることだ！
記念すべき第一回である今回のターゲットはマスキ嵐沢！
でも今年の丹沢はヒルが大量発生して多数の被害者を出している模様。。ビビアンは戦々恐々としている。
ちっぺはキネシオテープぐるぐるまき実験をやってみることにした。
うまくいくといいけど・・コスパは悪い。

入渓点へ移動！ビビアンはパンティストッキング装備で、かつジョニーを大量噴射〜！
ちっぺは実験のためジョニーは使わず、かつぐるぐるまきも左足のみ。おもしろい実験結果がでるといいな〜〜！

いざ、レッツ入渓〜！！！！！

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