標高4199m、パソチョアへ!
これが1つめの順応登山の山、パソチョアだ。
ここへ向かう前に、まずはこれからチンボラソまでの登山期間のベースとなるマチャチの街にある宿へ寄り、車を乗り換えるという。
ここが今日から3泊する宿、”パパガヨ"。さっそくの人懐っこいラブくんたちのお出迎えにテンション鰻登り!ハイクオリティなレストランを擁するとてもきれいなロッジ風ホテルだ。
犬と戯れていると、ガイドのホセが「犬と一緒に登りたい?」と不思議なことを聞いてきた。
ホセは私たちと同い年でクライミングもするらしい。はじめてのガイド登山で多少不安もあったが、彼とは気が合いそうだし、楽しくなりそうな予感がぷんぷんする。
「もちろん!めっちゃ登りたい!」
と答えると、ホセは迷う事無く2匹のラブラドールを車に乗せた。
パパガヨのお姉さんからわくわくランチボックスを貰って、出発!
駐車場まではかなりのダートだったが、ホセのドライビングテクとランクルの安定感で難なく到着。ホセは金があったらランクル欲しいと言っていた。標高3000付近から登山スタート!
犬たちは車から放たれた途端、全速力で走り回る!普段から3200mのマチャチで過ごす彼らは高度をものともしないのだ。つ、強い。名前はヤコ(雄)とヤニ(雌)。ヤコの方が年上で、ヤニより少し落ち着きがある。
「いつも登山に出かける時、一緒に行きたそうにしてたから、連れてこられて嬉しいよ」とホセ。
ヤコ達もこの山はかなり久しぶりなんだとか。
ホセは花の名前など教えてくれながら、ものすごくゆっくり歩く。この花はマルガリータだ。ホセの英語はスペイン語訛りがあるが分かりやすい。本当にただのハイキング。私たち2人だけだったらこの2倍のスピードで歩いてしまうだろう。
徐々に高度が上がり、富士山の高度もついに超えた。私たちの人生最高到達高度はブライトホルンの4164mだが、それももうすぐ超えることになる。少しずつ空気が薄くなるのを感じるが、犬たちはあいかわらず全速力で走り回っている。つ、強い!
そして登頂!気持ちのいい山頂!
ヤニも一緒に記念撮影☆
今回はSpO2モニターを持って行ってみた。平地でこの数値だったら病院では大騒ぎになる。通常、人は二酸化炭素がたまると息苦しさを感じるので、平地で息こらえをどんなに頑張ってもそう簡単に90%はきれないのが普通だ。
更に酸素が薄い所でSpO2が低い状態(低酸素血症)が続くと、いわゆる高山病を発症する。